戦争について考える

そのまんまのタイトルで、恐縮ですが。

『戦争は女の顔をしていない』が紹介されていたので、購入して読みました。


元々、平和教育というものをまだ身近で聞けた世代で、昭和1桁生まれの祖父母に育てられた私は、小さい頃から戦争の話というのは周りの人よりも身近にあったように思います。

小学校2年生で『東京大空襲物語』の絵本をねだって買ってもらったことや、小学校の図書室では『ピカドン』などの戦争についての本をたくさん読んでいた記憶があります。
旅先でも、祖父が戦争資料館に行きたがったので、祖父と共に資料館をたくさん回った思い出もあります。

私は、祖父が大好きだったので、祖父の話を聞きたかったのです。
戦争の話をすると、祖父が私に教えてくれて。それがとても嬉しかったので、祖父と話をするきっかけだったのかもしれません。

祖父は、尋常高等小学校の時代に自ら志願をして予科練に行ったそうで、出征の時、市をあげて万歳で送り出されたと聞きました。祖父の母は、祖父が予科練に志願した時「この子は一体、何を考えているんだろう」と思い、「この子は親の死に目には会えない」と思っていたという後の話も聞きました。
訓練中に戦争が終わって、戦いに出ないままの帰宅となりました。
祖父によると、訓練中、爆撃にあって祖父の隣に並んでいた人が撃たれて亡くなったとも聞きました。


祖母の兄は兵隊に行って、帰ってきた時は蛆虫をたくさんつけて帰ってきて大変だったという話や、空襲警報が鳴ると、小さな妹や弟の手を繋いで走って防空壕へ逃げた話。
戦時中は芋のつるを食べた話。

そういう、祖父母に育てられたので、戦争が身近にあったし、他の友人たちよりも親の死に目に会うのが早いだろうと子どもの頃(小学3年生くらい)から思っていたので、死というものがとても自分の近くにいつも感じていて、戦争というものを、子供の頃から深く考えていました。

祖父は、訓練中に戦争が終わったので戦いに出ていないという話で、それを聞いた時に正直ホッとしました。
実は、その話を祖父に聞けないままで、祖父が戦争に行ったことは知っているけれど、人を殺したのではないだろうかと考えると、恐怖で眠れなかったのです。だから、祖父が人を殺していないということを知って、本当にホッとしたのです。

祖父と話をたくさんしたかったことがきっかけではありましたが、自分にとっては戦争というものを考えるきっかけになって、言葉に表せないような気持ちを感じることが今までもたくさんありました。

今回、『戦争は女の顔をしていない』を読んで、そう言った、過去の気持ちを思い出すきっかけとなりました。

私には、何もできませんが、祖父母の思い出を語ることと、この本を買って読んだと伝えること。
これが今できる私の全てかもしれない、とここに記しておきます。